検診

睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査

睡眠時無呼吸症候群検査

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは眠っている間に、呼吸が停止したり、喉の空気の流れが弱くなったりする病気です。
ご家族から「いびき」「居眠り」「呼吸停止」を指摘されたり、「ぐっすり眠れず、日中に強い眠気がある」「疲れが取れない」「急激に太った」などの症状があれば、SASが疑われます。

睡眠時無呼吸症候群の主な症状

睡眠時無呼吸症候群の主な症状は以下の3つです。

  • いびき
  • 呼吸が停止する(無呼吸)
  • 昼間の異常な眠気や倦怠感

上記の3大症状以外にも、以下のような症状があらわれる場合があります。

  • 夜中に目が覚める
  • 熟睡した感じがしない
  • 口が渇いたり、咳き込んで目覚める

睡眠時無呼吸症候群セルフチェック

睡眠時または起床時に、以下のような症状はありませんか?
3個以上当てはまる場合には「睡眠時無呼吸症候群」の可能性があるので、一度医療機関を受診してみると良いでしょう。

  1. 寝ている時に、大きないびきをしていると言われる。
  2. 寝ている時に、いびきが止まり、大きな呼吸とともに再びいびきをかき始める。
  3. 寝ている時に、呼吸が止まっていたと言われる。
  4. 昼間、仕事中や運転中などに耐え難いほど、眠くなってしまうことが多い。
  5. 夜中にトイレに起きる回数が多くなった。
  6. 朝の目覚めが悪く、熟睡した感じがしない。
  7. 朝起きた時に、頭が重く、喉の渇きを感じたり、咳き込む。
  8. 肥満状態だと思う。
  9. いつも体がだるい。(倦怠感)
  10. 息苦しさで目覚めたり、睡眠不足を感じる。

睡眠時無呼吸症候群の主な合併症

睡眠時無呼吸症候群は、寝ている時に心臓・脳・血管に負担をかけることが繰り返されるため、様々な合併症(高血圧、心不全、不整脈など)を発症するリスクが高まります。
主な合併症としては、以下の病気が挙げられます。()内の数字は合併症を起こす割合

  • 心不全 (51%)
  • 不整脈 (49%)
  • 高血圧 (37%)
  • 冠動脈疾患 (31%)
  • 糖尿病 (23%)

その他、うつ病や認知症(物忘れ)などとの関連性も報告されています。

睡眠時無呼吸症候群の簡易検査

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合には、まずご自宅で、就寝時に手の指や鼻の下にセンサーをつけ、いびきや呼吸の状態から睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性を調べます(保険適応)。
気になる方はお気軽にご相談ください。

※簡易検査の機器は、以下の組み合わせで構成されています。

睡眠時無呼吸症候群

エアフロー検査機器
鼻の下にセンサーを付けて寝る。
パルスオキシメトリー検査機器
手の指にセンサーを付けて寝る。
本体
データを記録するポータブル機器

睡眠時無呼吸症候群の治療① マウスピース

就寝時に「スリープスプリント」とも呼ばれるマウスピースを装着する治療法です。
下あごを前に出した状態で固定することにより、狭くなった気道を広く保ち、いびきや無呼吸を防ぐ効果があります。
ただし、重症の場合には治療効果が不十分である、鼻づまりがある人や歯が無い人には使用できない、といった点には注意が必要です。
睡眠時無呼吸症候群の診断書があれば、保険適用で作成が可能です。

睡眠時無呼吸症候群の治療② CPAP(シーパップ)療法

Continuous Positive Airway Pressure」の頭文字を取り「CPAP(シーパップ)療法」と呼ばれる治療法で、機械で圧力をかけた空気を鼻から継続的に送って気道を常に広げることで無呼吸を防止します。
機器はレンタルして利用することが一般的で、睡眠時無呼吸症候群の代表的な治療法です。
症状が中等度以上の場合に有効で、無呼吸の防止以外にも、高血圧や不整脈の改善、交感神経の働きの抑制、糖尿病の改善、脳卒中など循環器病の発症抑制といった効果があります。
ただし、対症療法となるため、CPAP療法を中止すると再び症状が現れる可能性がある点には注意が必要です。
治療費、機器レンタル費は保険適用となります。(月1回の受診が必要、簡易検査の結果などの条件があります)


睡眠時無呼吸症候群について、詳しくは 睡眠時無呼吸なおそう.com もご覧ください。

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